生活

エコキュートを導入するメリットとデメリット

2022年1月31日

エコキュートは夜間の電気代の安い時間を利用して効率的にお湯を沸かし、これを様々なエネルギー源に利用しようとするものであるため、近年非常に人気が高まっています。
最近では化石エネルギーを利用することで温室効果ガスを生み出すことが問題視されており、ガスや灯油などを使用することに抵抗を感じていると言う人も少なくありません。
また近年ではこれらのエネルギーはその価格が非常に高騰しており、金銭的にも非常に負担の大きいものとなっている傾向があります。
そのため、夜間の電気エネルギーを効率的に利用してこれを熱エネルギーに変え、日中に有効に利用することができるエコキュートが人気を集めています。

エコキュートについてのエスコシステムズさんの見方

エコキュートは夜間の電気料金の安い時間帯にへお湯を沸かすことで、金銭的な部分では利用者にメリットが大きいものですが、本来電気エネルギーは日本の場合にはほとんどが火力発電に依存している傾向があり、そのため最終的には化石エネルギーの消費につながるのではないかと考える人も少なくありません。
実際に東日本大震災以降原子力発電所のほとんどは稼働を行っていない状態にあり、その代わりに火力発電が非常に重視されるようになっていることから、化石燃料を利用して電気エネルギーを得ていると言う状況を鑑みた場合、化石エネルギーを消費すると言う意味ではあまり変化がないように考えられる面もあります。
ただしエコキュートのポイントは、夜間の電力が余っている時間帯にこれを利用すると言う仕組みにあり、そのために使用しなければ捨てられてしまう電気を効率的に利用して熱エネルギーを生み出していると言うことがポイントです。
やかんの電気代が安い理由はその発電に対して需要が非常に少ないためで、そのため発電を行っても使用されない電気は貯めておくことができずに捨てられてしまうことになるのです。
この捨てられてしまう電気を効率的に利用すると言う意味では、エネルギーの有効活用をすると言う点で非常に効果的なものとなっています。

【参照】エスコシステムズ蓄電池

全体的なエネルギー消費を格段に抑えることができる

しかしそれであれば自宅に蓄電池などを設置し、電力を確保する方が効率的には良いと考える人も多いものです。
確かに電気エネルギーだけで利用する場合にはお湯を沸かして熱エネルギーにするよりもはるかに効率的な利用となりますが、住宅の中で使用する場合には必要なものは電気エネルギーだけではありません。
熱エネルギーも重要なものとなっており、特に冷暖房や近年では給湯設備なども非常に重要なものとなります。
特に暖房はエアコンなどで電気エネルギーを使用して熱交換を行い熱を発生させるよりも、直接お湯の熱を利用したほうがはるかに効率的です。
また給湯等の場合にはあらかじめお湯がためてあるので、これに対して適温になるように少しの熱量を加えてあげるだけで、非常に効率よく利用できるようになるのがポイントとなっています。
これにより全体的なエネルギー消費を格段に抑えることができるほか、本来捨てられてしまう電気エネルギーを効率的に利用していることになるので、地球温暖化に貢献すると言う意味でも非常に効率の良いエネルギー確保の方法と注目されているのが実態です。

エコキュートのデメリットについて

しかし、エコキュートには様々なデメリットもあるため、利用する場合にはこれらに注意をすることが必要です。
1つは夜間の電力消費量が増えるため、その分の電気料金が増大すると言う点です。
これまでガスや灯油などで冷暖房を確保していたと言う家にとっては、これらの消費が減る分電池料金が増大すると言うことになり、その負担が大きくなる場合が少なくありません。
特に日本の電気料金制度の場合には、消費量が大きくなるほどその単価が大きくなると言う仕組みになっている場合が多いため、その使い方によってはこれまでの電気やガスの料金を上回ってしまうことも多いものです。
また、エコキュートを実現するためには様々な設備を設置することが必要となり、この初期投資が高額になってしまうことも少なくありません。
新たに住宅を新築する場合などは様々な費用を削減し効率よく設置することができる場合も多いのですが、既存の住宅に設置する場合には様々な費用が発生するため、この点に注意をすることが必要となります。
場合によっては住宅を解除しなければならないことになる場合も多く、そのため単純に効率が良いからといって導入を検討するのは非常に危険です。
導入を検討する際には、様々な費用を全て算出した上で判断することが重要となります。

まとめ

近年ではエネルギー効率を重視する傾向が高まっており、その中では非常に効率が良いと注目されているものとなっていますか、それぞれの状況によってその効果が異なることも十分に意識をしなければなりません。
最近では流行に流されてこれらのものを設置しようとする人も多いのですが、十分に比較検討しないと金銭的な出費が大きくなったり、エネルギー効率を悪化させることにもつながるためしっかりとした検討が大切です。